
自民や公明が敗北することは、さまざまな選挙予想が示していたように、わかっていたことですが、小選挙区制の怖さでしょうか、オセロゲーム効果で、予想を上回る逆風が自民党や公明党を襲った選挙でした。投票率が69%前後と 前回の67.51%を上回る69%であったことも与党にとっては痛手だったのではないでしょうか。
国民の怒りのエネルギーが、霞が関官僚にむかい、またその統治ができない自民、公明にむかったということだと思います。さらに自民も公明も、民主党に対するネガティブキャンペーンという下手な選挙をやってしまったことも敗因のひとつとは思いますが、自民党は、中川秀直さんと麻生さんが握手したときに生き残る道を失ったしまったのではなかったかとこのブログでは書きました。与党の質の劣化、混乱が国民の不信感ともなったのでしょう。
さて、麻生政権の支持率とか、支持政党など、さまざまな政治に関する世論調査が飛び交っていたわけですが、ニコニコ動画が特異な結果を出し続けていました。
自民党が雪崩をうって大敗した東京都議会選挙で、自民党支持率がトップという調査結果を示したり、今回の衆院選でも自民党支持が大きく民主党を凌駕するという結果を出していました。きわめつけが総回答数24万人というネット出口調査でした。どの政党に投票したかで、自民33.1%、民主20.0%です。
「第45回衆議院総選挙ネット出口調査」総合結果ネットの言論世界を眺めていると、政治に関してはとくに違和感がありませんが、今回の選挙結果という現実を、ニコニコ動画ユーザーの人たちは、どのように受け止めるのでしょうか。
世論調査に限らず、完璧な調査はありえず、それも見越して世論調査は行われているのですが、なかにはマスコミの世論調査はインチキで、ニコニコ動画の世論調査こそ正しく世論を反映しているという熱い人たちもいたわけですが、そういった人たちの意識がどう変化していくのか気になるところです。
さて、自民党の政権を続けば、もはや機能不全に陥った官僚統治体制のまま、日本は閉塞状態から抜け出せなかったと思いますが、民主党政権が、はたして官僚支配から見事に日本を脱出させることができるのかどうか、日本の成長戦略にとって何が重要かという解を見いだせるのかどうかは未知数です。
選挙で勝つには勝ったものの、民主党がこれから歩む道は茨の道であることは言うまでもありません。経済は厳しく、自公が最初は全面否定していた埋蔵金までつかい、財政をどんどん悪化させてきた負の遺産を引き継いだわけですから。
麻生政権になって以降を振り返ると、選挙戦目当てとしか思えないようなバラマキが行われ、また民主党も選挙に勝つために、国民にとってかなり票を獲得するための政策を打ち出してきたわけですが、民主主義は高いコストを伴うということを痛感させられますね。
今回の選挙で、民主党が単独で絶対安定多数の269議席を超え、参議院では連立が必要とは言え、やっと安定した議会運営が可能となる与党が出現したことになります。政権の安定を力として、霞が関利権を解体し官僚体制の変革ができるのか、厳しい経済情勢をどう切り抜けるのかですが、、国民の視線は決して甘くはありません。国民の期待が大きいだけに、おそらく選挙勝利を喜ぶゆとりはないものと思えます。
さて、すでに、選挙結果を先読みして、民主党批判をはじめた方もいらっしゃいましたが、カンがいいですね。今度は民主党に厳しい注文をつけていくことが、ネット言論の役割になってくるのでしょうか。
それよりも気になるのは、自民党は、再生の核になりそうな人たちを大量に失ってしまったということです。自民党は、中心軸を失い、解党的な危機を迎えそうです。中心軸って重要ですね。小沢さんを嫌う人が、とくにマスコミや言論界に多いのですが、小沢さんという中心軸がなければ、前回の参院選、今回の衆院選の勝利はきっとなかったと思います。
今度は、民主党に対抗できうる勢力が育たなければ、力強い民主主義は育ちません。自民党の再生がかなり厳しいとなると、はたして鍵を握るのはどこであり、誰になるのでしょうか。政界再編を待つしかないのかもしれませんが、そんな再編を促すエネルギーをもっている政治家がはたしているのかです。みんなの党でしょうか。
また次の焦点は、各都道府県の知事選、また参院選ですが、とくに地方政治のありかたが重要な課題になってくるはずです。別に官僚出身の方が知事になってもいいのですが、総務省の出先みたいな知事が多すぎる気がするのです。
地方分権というのは、地方に自由に使える予算を中央から地方に移し、地方が使える予算を増やすということではありません。地方が税制も含めて自立した政策を展開し、経済や社会の構造を変えていく、それこそが郵政民営化という小さな改革でなく、抜本的な規制緩和をともなう、改革の本丸であり、日本復活の鍵を握っているのだと思います。そんな考え方がもっと広がってくることを期待したいものです。
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